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声明
助産師がよりよい包括的性教育実践を行うために
2023年5月吉日
当団体は、ユニセフやWHOなど世界の国際機関が共同して発行された、「国際セクシュアリティ教育ガイダンス(ITGSE)」(以下、ガイダンス)をもとに、科学的な根拠を基にした性教育実践の創造と普及を目的とした助産師、助産師学生による有志の団体です。
当団体の考える、包括的性教育とは、セクシュアリティについての認知的、感情的、身体的、社会的諸側面についてのカリキュラムをベースにした教育と学習のプロセスのことです。そのなかで助産師に求められる役割は、学校・施設・地域等での出前授業・講演の講師という立場が主です。
そうした中で私たち助産師が重要視すべきことは、「助産師のコアコンピテンシー2021」コアコンピテンシー1の「助産師は、対象一人ひとりを尊重し、そのニーズに対して倫理的に応答する。」という力を応用し、科学的な言葉を用いて、対象者のセクシュアル・リプロダクティブ・ライツをはじめとする人権を守り、ジェンダー平等の概念をもって、対象者のセクシュアル・リプロダクティブ・ヘルスをより増進させることであると考えます。
また、当団体の目指す性教育内容においては、ガイダンスをもとに、科学的かつ、根拠のある内容について年齢・成長などの発達段階と、こどもたちをとりまく環境、課題に応じて、実践できることを重要視しています。また、その内容は、令和2年臨時国会質疑での答弁にもみられるように、学習指導要領の規定内容だけにとどまらないと考えています。
今後も当団体では、自身のもつ固定概念に気が付き、様々なバックグラウンドを持つ対象の人権的配慮を重視し、健康的な選択のための自己決定支援となるような包括的性教育を目指して活動・研究してまいります。
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